ブログ32 列車内の過ごし方
ブログ32 列車内の過ごし方
お盆休みになると、高速道路の渋滞状況や新幹線の帰省ラッシュなどのニュースが放送されます。
それを見ながら、過去に経験した鉄道の車内での混雑具合を思い出し、乗っている方たちは大変だろうなあと想像してしまいます。
今回は乗り物内、とりわけ長距離の列車内での過ごし方について考えていきたいと思います。
お盆の時期は、長距離の列車を利用して帰省するという方も多いと思います。
このような列車内では、お弁当を食べたり、簡単なゲームなどで遊んだり、現地での過ごし方を考えたりと、移動の時間も楽しいものです。私も旅行をする時には、同行の友人とおしゃべりをしたり、旅行中に行く場所を調べたり、ウキウキしながら過ごしています。
さて、そんな楽しい移動ですが、先日知り合いからこんな話を聞きました。
その方は、仕事のため、朝早くの新幹線に乗車したそうです。車内では、パソコンで仕事をするか、少し睡眠をとろうと考えていたのだといいます。
でも、隣に座った人たちは楽しい旅行に出かけるところなのでしょう。朝からお酒を飲み大声で話し出したため、仕事も手に付かず眠ることもできなかったそうです。
話しを聞く限り、そのようにうるさく感じたのは、私の知り合いだけではなく、周囲の人たちもかなりうるさく感じたのではないかと思います。
新幹線に乗る人の目的はさまざまです。旅行に行くために乗る人、仕事の移動手段で乗る人、中には家族の急病やご不幸に駆けつけようと乗っている人もいるかもしれません。
そんな人たちが、一つの空間で気持ちよく過ごすためにどうしたらいいでしょうか。
それにはただ一つ、当たり前のことのようですが、相手に配慮した行動を心がけることです。
特に話す時の声量は無意識に大きくなっていきます。人は3人以上で会話をすると、どうしても声が大きくなりがちです。特に列車の中は走行音がベースにありますので、3人以上で話を共有しようとすると、どうしても大声になってしまうのです。会話中に時折チェックするようにして、意識して声を落とすようにしましょう。自分の声を小さくすると相手もたいていそれに釣られて小さくするものですが、それでも相手が気づかないようであれば、周囲を見回すそぶりをして、両手で声を下げてというサインを出してみてください。それで相手も気付いてくれることでしょう。
さらにそれにアルコールが入りますと、ますます声のコントロールが効かなくなります。複数で乗車する時には、なるべくアルコールは控えた方が良いでしょう。
ほかにも、リクライニングを大きく倒す時には後ろの人にひと声かけることや、通路に足を投げ出したり、荷物を置いたりしないなど、相手の気持ちになれば、配慮すべきこととはどういうことか、わかるでしょう。
ちょっとした配慮をするだけで、皆が気持ちよく車内で過ごせるようになります。そして、そのいい気持ちは、列車を降りた後も、目的地に着いてからも、そして帰宅しても、長く続くことでしょう。
マナーというのは、その場限りのことではなく、その先につながる人たち、未来の自分にもいい影響を与えるものだと思います。
執筆者 協会認定マナー講師 菊池乃里江
講師養成講座受講の動機:電車やレストランで見かける子どもたちの態度に疑問を感じることがあり、子どもたちに正しいマナーを伝えたいと思ったことがきっかけです。