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ブログ27 7月の行事 七夕のお話2

ブログ27 7月の行事 七夕のお話2

皆様は七夕の願い事をなさいましたか?

先週末は各地で七夕祭りのイベントが行われていたのではないでしょうか。来月には、旧暦の7月7日に行なわれるイベントも控えていますね。

七夕祭りといえば、「仙台七夕まつり」、「湘南ひらつか七夕まつり」などが有名です。私は「湘南ひらつか」のお祭りに行ったことがありますが、大きくカラフルな七夕飾りや豪華なパレードなど、迫力満点で見ているだけで大興奮でした。

皆様も彩り豊かで鮮やかな七夕祭りを観に、足を運んでみてはいかがでしょうか。

それでは今回は、絵本の読み聞かせで出会った子どもたちから出た、七夕に関わる疑問と、私なりの答えについてお話いたします。

疑問が出ることはとても良いことで、1つの疑問を解決することで更に新しい疑問が生まれ、どんどん世界が広くなっていきます。もし子どもたちに問いかけられたら、楽しく答えられる人でありたいなと思います。

正解は一つではなく、諸説あります。これからお話しする答えも参考にしてみてくださいね。

 

  • 織姫と彦星は雨が降ったら会えないの?

この疑問は1番多かった疑問かもしれません。

実は私も幼少期に同じ疑問を抱いており、雨が降ると織姫と彦星が会えなくなってしまうと、テルテル坊主を必死になって作っておりました。

そんなとき、○○から「雨で天の川を渡れない場合は『かささぎ』という鳥の群れが、翼を広げて橋を作り、雨でも2人はその橋を渡って会うことができるのよ」と教えていただき、ホッと安心し笑顔を返した記憶がございます。それで、私が教えていただいたように、私も子どもたちに伝えるようにしています。そうすると、子どもたちがすっと笑顔になる瞬間を見ることができ、とても嬉しく思うのです。

また、七夕に降る雨のことを、「催涙雨(さいるいう)」と言い、1年ぶりの再会を喜んだ織姫と彦星の『嬉し涙』と言われています。「雨の七夕の日でも二人が会えたのだ」と思うと、天候に関係なく七夕を楽しむことができますね。

 

  • なぜ七夕飾りを飾るのかしら?

七夕には、機織りが上手だった織り姫に、機織りなどの技芸が上達しますようにというお願いをこめて七夕飾りを飾ります。願い事を書いた短冊だけではなく、他の飾りにもひとつひとつに意味がございますので、紹介しておきましょう。

 

笹・・・・笹竹は生命力や成長が早く、神様が宿っているとも考えられており、神聖なものとして扱われていたそうです。天に向かって伸びて行くことから、願いが星に届きますようにという意味が込められています。

短冊・・・カラフルな短冊にも意味があります。短冊の紙を選ぶ際に思い出してみてください。

緑(青)=木=徳を積む、人間力を高める
赤=火=父母や先祖への感謝の気持ち
黄=土=信頼、友人知人を大切にする
白=金=義務や決まりを守る
黒(紫)=水=学業の向上

折鶴・・・長生きできますように。

網飾り・・・豊漁になりますように。

巾着・・・金運が上がりますように。

くずかご・・・倹約や整理整頓、物を大切にできますように。

紙衣・・・裁縫が上達し、着る物に困りませんように。

吹き流し・・・織姫の織り糸の象徴のお飾りで、機織りの上達を願います。

子どもたちは飾りの意味がわかると、目を輝かせて飾りを見上げます。

今は完成品の七夕飾りが多く大変便利ではありますが、それぞれの意味を話したり考えたりしながら、折り紙を折ることも、とてもよい経験になると思います。

 

  • 七夕飾りはいつからいつまで飾るの? どこに飾るの? など。

「お飾りはいつからいつまで?」「どこにかざるの?」「お飾りをいつどうやって片付けたらいいだろう?」などという疑問もありました。

そこで基本のルールを確認してみますと、私も知らないことが多かったです。子どもたちの疑問から気付くことができました。

 

・お飾りをする期間

…基本的に七夕飾りは「一夜飾り」が基本と言われています。

(前日の6日夕方から7日の夜まで)

・場所

…飾る場所に決まりはないようです。

・処分の方法

…私が住むエリアでは、普通ごみ(可燃ごみ)で処分可能です。

※お住まいの地域のルールをご確認ください。

昔は川や海に流す「七夕流し」というものが主流でしたが、今は環境への配慮から行なわれなくなっています。でも、せっかく作った物をゴミとして捨てるのに抵抗がありますよね。そんなときは、神社のお焚きあげで処分していただけるかどうか、相談してみると良いと思います。

 

改めて七夕のお話を書いてみますと、奥が深くて大変興味深いですね。

笹も飾りも七夕飾りのすべてが祈りや願いの象徴だということもわかりました。

 

七夕に限らず、様々な疑問を調べることはとても楽しいです。これからも子どもたちの疑問に耳を傾け、有意義で楽しい実りのある時間にしていきたいと思います。

協会認定マナー講師 三宅美紗子

息子にマナーについて答えられなかった事をきっかけに、マナーを学びたいと思うようになりました。常に思いやりの心を持てる人でありたい、思いやりの輪を広げていきたいと思い受講いたしました。