ブログ26 7月の行事 七夕のお話1
ブログ26 7月の行事 七夕のお話1
7月7日は七夕の日。
様々な所で七夕飾りを見かけます。
色とりどりの短冊に、かわいいお願い事が書かれ、街中にあふれていますね。
さて、みなさんは、七夕のお話をご存知でしょうか?
七夕のお話は、古代中国の伝説の乞巧奠(きっこうでん)が日本に伝わったものと言われています。
これは、牽牛(けんぎゅう)と織女(しょくじょ)が、1年に1回だけ出会うというお話です。
織女はもともと棚機女(たなばたつめ)と言い、機織りの得意な女性です。
それで、機織りを始めとして技芸が上達しますようにと、梶の葉に願いを書く風習が始まり、その後、紙の短冊に願い事を書くようになったそうです。
棚機が七夕という字に変わったのは、平安時代と考えられています。
さて、では、七夕の元になったのは、どのようなお話でしたでしょうか。
子ども向けの言葉で振り返ってみましょう。
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天の神様の娘である織姫は、神様の着物を作る機織りでとても美しい女性でした。
働いてばかりの娘を心配した神様は、織姫にお婿さんを探します。
それが牛のお世話をしている彦星で、彦星もとても働き者でした。
しかし結婚すると、二人は楽しすぎて幸せすぎて働かなくなるのです。
機を織らないので、機織りは埃をかぶり神様の着物はボロボロです。
牛もやせ細り病気になり、畑は枯れてしまいました。
何度注意しても働かないので、怒った神様は二人を引き離してしまったのです。
しかし、そうすると今度は2人とも悲しみに暮れて働きません。
それを見かねた神様は、年に1度だけ会える日を作ったのでした。
その日を楽しみに、二人は再び一生懸命働くようになったそうです。
この二人が年に一度だけ会える日、それが7月7日七夕の日なのです。
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私は息子が小学生の頃、息子のクラスで本の読み聞かせの担当をしておりました。
七月に、もう聞き飽きているかなと思いつつ、七夕の本を選んだのですが、意外に物語を知らない、またはうろ覚えな子供たちが多くいたのに驚かされました。幼稚園や保育園で毎年先生から七夕のお話を聞いていただろうと思うのですが、案外忘れてしまうものなのですね。
そして短冊にお願い事を書いたことだけが残り、「七夕=願い事をする」というのが、1番に思い浮かぶようになるのかもしれません。
子どもたちに七夕について聞いてみると、
「どうして願い事をするのだろう。」
「天の川って何だろう。」
「七夕の話ってどうだったかしら。」
「雨だったらどうなるの?」
このような疑問が次々に出てきました。
私はこんな風に話が盛り上がったことが嬉しくて、それ以来、この時期には必ず七夕の本を選ぶようになりました。
皆さんもぜひ、お子様やお孫さんに七夕の絵本を読み聞かせてみてはいかがでしょうか。
この時期だからこそ盛り上がる1冊です。
私も久しぶりに絵本を出してみようと思います。
今となってはその息子もすっかり大きくなり、読み聞かせをしていた頃を懐かしく思います。今夜あたり、彼に「七夕のお話しを覚えている?」と聞いてみましょうか。
さて、覚えていてくれるでしょうか?
次回ももう少し七夕の話題を続けます。子どもたちから出た疑問の答えはどんなものだったでしょうか?
協会認定マナー講師 三宅美紗子
息子にマナーについて答えられなかった事をきっかけに、マナーを学びたいと思うようになりました。常に思いやりの心を持てる人でありたい、思いやりの輪を広げていきたいと思い受講いたしました。