ブログ24 梅雨時のマナー「におい」
ブログ24 梅雨時のマナー「におい」
梅雨のマナーの第3回目は、梅雨の時期の気になる衣類の「におい」についてです。
梅雨の時期は、湿度も高くなり、じめじめした日が続きますね。雨が続くので、お洗濯物が外に干せず、仕方なく室内で干しているという方も多いと思います。でも、この室内干し、気を付けないと、嫌なにおいの元になります。
よく電車内で、隣に座った人の衣類からふわっと生乾きの臭いがする時があります。これには思わず顔を背けたくなりますね。このにおいは、室内で干した洗濯物に雑菌が繁殖し、そこから不快なにおいが発生しているからです。どんなにオシャレをしてしても、衣類から生乾きの臭いがしたら台無しですね。においも見えない身だしなみの一つです。
この生乾きのにおい対策としては、
- 洗剤を「部屋干し用の洗剤」に変える
- 洗濯機に一度に多くの洗濯物を入れない
- 洗濯が終わったら洗濯物をそのままにせず、すぐに干す
- 干すときには中央は丈の短いものや生地の薄いもの、両端には丈の長いもの、生地の厚いものを干す(洗濯物に十分に風を通すため)
などというものが挙げられます。
また、柔軟剤を多めに使えば「におい」がなくなると思いがちですが、これは間違い。柔軟剤の香りと生乾きの入り混じったにおいになってしまうので、余計不快感があるかもしれません。まずは上記の対策で「におい」の元をしっかり断つことが大切です。
近頃は、柔軟剤にもいろいろな種類があって、「今日はどの香りにしようかしら」と選ぶのも楽しみの一つになりますね。ただし、柔軟剤の使用量には注意が必要だと感じます。
私は保育士として保育園で働いていますが、たまに名前が書いていない衣類があると、誰のものかわからなくて困ることがあります。1,2歳児ですと、本人に聞いてもわからないことが多いので、そのような時は、洋服のにおいを嗅ぐことにしているのです。これでたいてい誰のものがわかります。と言いますのも、柔軟剤の香りが洋服にしっかりついているからなのです。洋服だけでなく、シーツやタオルケットにまで、それぞれのご家庭で使用されている柔軟剤の香りが残っています。その香りも様々で、ほんのり香るものから、中には外国製の強い香りのするものもあり、香りが強すぎて気分が悪くなってしまうこともあります。
電車内でも、隣の人の柔軟剤などの強い香りで頭痛がしたり、気分が悪くなったりした経験をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、自分が好きな香りを、必ずしも他人も好きとは限りません。柔軟剤の使用量は適量、もしくは少し控えめがおすすめです。
私は、気分が憂鬱になりやすい梅雨の時期、静かに雨音を聴きながら、好きな音楽を聴いたり、少し贅沢なお茶や紅茶、コーヒーなどを飲んで雨の日を楽しむことにしています。皆さんもぜひお試しください。ただし、くれぐれも洗濯物がいっぱいぶら下がっている部屋では飲まないでくださいね。ストレス解消どころか、イライラ感が増大してしまいますよ。
来週は、食中毒についてお伝えします。
協会認定マナー講師 伊藤京子
子どもに接する仕事をしており、その中で、小さい頃からのマナー教育の大切さを常日頃から痛感していました。自分自身を高めながら、子どもにマナーを伝えるマナー講師の資格を取得できること、また、自分自身の活動の幅を広げられるのではないかと思い、受講いたしました。