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ブログ19 端午の節句 菖蒲湯

ブログ19 端午の節句 菖蒲湯

菖蒲の香り

 

今年の長い連休。ちょうど半ばにあった55日の端午の節句には、菖蒲湯(しょうぶゆ)を楽しまれた方も多かったのではないかと思います。

 

菖蒲は薬草の一種でもあり、菖蒲湯は漢方の湯のひとつ。無病息災を祈り・厄よけになるとも言われています。

その菖蒲が中国から日本に入ってきたのは、奈良時代。薬玉(厄除けの飾り)を作って、軒先に飾り、邪気払いをするようになったのが始まりのようです。

さらに時代が下り、武家中心の鎌倉時代になると、菖蒲は尚武(武芸や戦いに関すること)・勝負と音(おん)が同じであることが注目されるように。将来武士として活躍が期待される男子の成長を願う象徴となりました。そして、さらに江戸時代になって、庶民の間にも「男の子の健やかな成長を願うもの」として広まっていったのです。

 

菖蒲の効能は部分によって異なり、葉の部分は、リラックスやリフレッシュ、スッとする香りにはアロマ効果があります。茎の部分は血行促進の効果があり、それによって体が温まる、肩こりが緩和されるなどという効能が。また、根の部分には神経痛、腰痛、リウマチの緩和の効果などがあるとのこと。なんとなく習慣として入ってきた菖蒲湯にも、さまざまな効用があるのですね。

さて、ここで入浴に関するマナーにも少し触れておきましょう。

スーパー銭湯や宿泊施設の大浴場などでは、たくさんの方と共に入浴をします。浴槽に入る前にかけ湯をして、体の汚れを軽く洗うことは、言うまでもない基本のマナーです。

また、お子さん連れの場合には、広い浴槽にテンションが上がって、水しぶきを上げて泳いだり、お湯をかけあったりすることがあるかもしれません。でも、水着着用の温水プール以外では、控えるべきです。お子さんにもしっかり言い聞かせてあげてください。

さらに、テレビの旅番組などで、タオルを体に巻いたまま浴槽に入るのは、撮影だから特別に許されていることです。一般の方は、お風呂のお湯が汚れてしまうため、湯船にタオルを入れないようにしましょう。

最後に、立つ鳥跡を濁さず。共同スペースで自分が使用した脱衣カゴやドライヤー、イスなどは、使う前の状態に戻すことを忘れないでください。

 

5月は新学期や新生活が始まって1か月、疲れがたまり、体調を崩しやすい時期でもあります。近くの入浴施設で少しゆったりするもよし、自宅で入浴剤などを上手に利用するもよし。湯船でリラックスし、自分の時間を楽しみたいものですね。

協会認定マナー講師 馬場敏子

ことばと同様に思いやりの心も伝わっていくと感じています。心こそ大事であると子供に伝えられるマナーズは自らも学ぶ事がたくさんあります。我が子に伝えられる自分になりたいと思い受講しました。