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ブログ17 ~改元の今 思うこと

ブログ17 ~改元の今 思うこと

4月1日、新たな元号が発表されました。新しい元号は『令和』。

多くの方はテレビやネットニュースで、発表をリアルタイムでお聞きになったのではないでしょうか? かく言う私も、当日はテレビの前で、今か今かと発表を待っていました。

元号は、自分の生活に関係があると言えばあるし、ないと言えばさほどないものです。それにもかかわらず、ドキドキワクワク待っている自分が不思議でもありました。

やはり、気づかないうちに、元号は生活の中に根ざしているのでしょうか。

 

新元号が『令和』と知った時、「意外だな」と思いました。  『和』という字が好きなので、できたら使って欲しいと思っていましたが、まさか昭和から一代おいて、また使われるとは思っていなかったからです。『令和』という字を見つめ、何度も「れいわ」と言ってみました。

何かが新しくなる時、すぐには馴染めませんが、少しずつ慣れ、やがて当たり前になっていきます。平成がそうであったように、令和もまた、時間と共に馴染んでいくでしょう。

 

ある若い人がこんな事を言ってくれました。「平成は昭和の人たちが作り上げてくれた時代。ならば令和は、平成生まれの自分たちが作っていかなくてはいけないと思う」と。なんと頼もしい言葉でしょう。令和の時代が若い力によって、熟成されていくことに期待したいと思います。

 

さて、『令和』について、外務省は「beautiful harmony(美しい調和)」と説明しています。美しい調和…日本らしい、いい意訳だなぁと思いました。世の中の変動が激しい時代、我を主張し過ぎず、まわりとの歩み寄りが大切になってきています。そんな思いが、世界の人たちに伝わって欲しいと思いました。

 

新聞に、初代元号『大化』から『令和』まで200以上の元号一覧が載っていました。

かつては中国、朝鮮、ベトナム等にもあった元号。今や、世界で日本だけが用いています。その脈々と続くたくさんの元号を見ていると、どの時代にもその時々の祈りが感じられ、元号そのものに愛おしさを感じました。

古い時代を除いて、元号は漢字二文字。期間は時に長かったり短かったりですが、そのたった二文字の中に、日本人は思い出や記憶を残してきました。

今回の改元を機に、日本の歴史や文化、皇室について見つめ直すのはいかがでしょう?過去を振り返ることで未来を考える、本を読んだり語り合うことで日本の奥深さを知る…絶好の機会ではないかと思います。

私も、あとしばらく『平成』を愛おしみ、新たな『令和』を迎えたいと思います。

協会認定マナー講師 安達裕世

マナーとは他人へのおもいやり。日々の生活の中で自然に身につけるのが一番です。とはいうものの、私自身「知らない」「わからない」ことがたくさんありました。若くして身につけたマナーは一生ものです。自戒も込めて、子供たちに伝えたいと思い、養成講座を受講しました。