ブログ13 知っておきたいお正月「小正月」
ブログ13 知っておきたいお正月「小正月」
年が明けたのがつい先日のように思われますが、早いもので1月ももう終わり、2月に入ろうとしています。ブログ~お正月~最後のテーマは「小正月」(こしょうがつ)についてです。
今年はもう過ぎてしまったのですが、小正月は昔の暦(こよみ)のお正月にあたる1月15日を中心としてお祝いされています。小正月がくると「もうお正月も終わりだなぁ」とお感じになる方も多いと思います。今年の小正月、皆さんは何かお祝いをなさいましたか?
1月1日からのお正月(本正月)は歳神様やご先祖様をお迎えするのに対して、15日からの小正月は、農作物の豊作や家族の健康を願う行事が多く、これも大切な節目とされてきました。
小正月のお飾りとして有名なのは、紅白のお餅を丸めて柳の枝につけた餅花(もちばな)です。今は本正月から餅花を飾ることもありますね。餅花は、門松やしめ縄など「純和風」のお飾りよりも少し可愛らしい雰囲気ですので、洋室にも合うということで飾る人が増えているそうです。作り方を紹介したサイトもありますので、お子様と一緒に手作りしてみても、楽しいですね。
この日は、邪気を払うという小豆を入れた小豆粥(あずきがゆ)を食べて、無病息災を願います。鏡開きのお餅をいれてもいいでしょう。ただ、小豆は事前に水に浸したり、ゆでこぼしたり…という手間がかかります。中には忙しいので作れないという方もいらっしゃるでしょう。ですが、ご安心ください。今の時代は“時短”食品が豊富にあります。市販のゆであずきや、レトルトのお粥を上手に使って、ぜひ伝統行事を楽しんみてください。
また、正月飾りや古いお札、書初めを集めて焼く「どんと焼き(地方によって呼び方はさまざまです)」も小正月に行われることが多いものです。火をつけて燃やすことにより、お飾りに宿った歳神様を、天へお見送りし、一年の無事を願うといわれています。
どんと焼きは、燃えかすの行方で1年の運勢を占ったり、その火で焼いた餅や団子を食べると病気をしない、炎にあたると体が丈夫になる、若返る、などといった、うれしいご利益がたくさんあるといわれています。
どんと焼きは神社や地域の広場、学校などで、地域のお祭りとして催されるところもあります。機会がありましたら、ぜひお出掛けになり、小正月行事を楽しんでいただきたいと思います。
※どんと焼きにお飾りなどを持参する時は、環境に配慮してビニールや針金などは取り外しましょう。
協会認定マナー講師 村上智美
思いやりの心を大切にするマナーを勉強することで、自分の気持ちを上手く伝えつつ、周りの人々と良いコミュニケーションを図ったり、自分自身も成長したいという気持ちから、講師養成講座を受講致しました。