ブログ1 スポーツの秋「運動会の場所取り」
ブログ1 スポーツの秋「運動会の場所取り」
今月は秋に関わりのあるマナーについて、ご紹介していきたいと思います。
秋と言えば、「芸術の秋」「食欲の秋」そして「スポーツの秋」ですね。
9月、10月と、あちらこちらで運動会が開催されていましたが、
私は母親になってから、運動会というと第一に「場所取り」を思い浮かべて
しまいます。
何年か前の小学校の運動会は、少し肌寒い日天気でした。雨風がしのげて、どんな天候でも心配なく昼食が食べられる体育館は、毎年人気のスポット。私も早めに行って場所を取ろうと、開門前に学校に行ってみたのですが、そこには、まさかの光景が・・・・・・。
校門から始まる長蛇の列の最後尾が見えません。急いでたどっていくと、その列は住宅街を曲がった先の方まで続いている様子でした。一番後ろに並んではみたものの、結局その日は外でガタガタ震えながらお昼を食べることになりました。
食後に体育館の中を見ると、色とりどりのレジャーシートがびっしりと敷き詰められており、まさに足の踏み場もありません。ふと、一番奥の場所を確保した方はどこを通って行くのだろう?と不思議に思いました。
どう見ても歩くスペースはないので、移動したい時には他の方のレジャーシートの上を歩くしかありません。おそらく、歩く方も歩かれた方もいい気持ちがしないのではないでしょうか。
マナーというものが、互いに気持ちよく過ごすためのものだとしたら、この「いい気持ちがしない」という状況は、まさにマナーに反すること。
体育館の限られたスペース、お昼ご飯を食べるだけの短い時間ということで、お互いさまという考え方もあります。でも、私はちょっとした配慮があれば、お互いにもう少し気持ちよく過ごせるのではないかしら? と思いました。
たとえば、場所取りをする時にほんのひと筋、人が歩くスペースを残しておくとか、自分たちがそろって食事を始めたら、家族が使うスペース以外のところは軽く折りたたんでおくなど、できることはいくつかあるでしょう。
自分さえよければいい、というのではなく、どんなときも周りの方への配慮を忘れないようにしたいものですね。
次回は「食欲の秋」をテーマにマナーを考えていきたいと思います。
協会認定マナー講師 原田かおり
私は「子供自身が自分の優しさに気づき、思いやり・感謝・尊敬の気持ちで行うマナーズを身につけておくことが大切である」 という協会の思いに共感し、少しでもこの活動 に貢献したいという気持ちから、養成講座を受講しました。