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これからの雛祭り

これからの雛祭り

間もなく3月3日は雛祭り、上巳(三月の最初の巳の日という意味)の節句とも桃の節句とも言います。                                                                                       旧暦の3月3日は、4月20日頃でしたので、ちょうど桃の花も咲いていました。

元々は、和紙や布の人形(ひとがた)を撫でたり息を吹きかけて、自分の罪穢れを移して川に流していたのが始まりのようです。江戸時代には、女の子の幸せを願いひな壇のあるお雛様が飾られるようになりました。これは、武家や商家の憧れでもある宮中の様子を模ったものです。

今も孫の幸せを願って、母親の実家から贈られるという風習もありますし、お父さんお母さんが購入するということもあります。立春を過ぎたころよりお子様と楽しみながら飾り付けたいですね。

また、3月3日が過ぎますと、いつまでも飾っておくと結婚が遅くなると言われているため、早々に仕舞わなければいけないと言われています。だらしない子にならないようにという躾の一面もあります。

これは女の子の幸せは、結婚しか考えられなかった時代の話と言えなくもありません。

今は、生き方も価値観も幸福感も多様化していますので、行き遅れることを理由に早々に仕舞わなくても、旧暦の本来の雛祭りの日(4月20日頃)までお雛様にゆっくりしていただくのも良いのではないでしょうか。働いているお母様も増えてきていますので、お父様が参加して休日に親子で仕舞うというのはいかがでしょうか。

すぐに仕舞うのも、親子で丁寧に仕舞うのも「躾」の一つですね。慈しむことを覚え、情操教育にとても良い機会となるでしょう。