中田宏前横浜市長にインタビュー
中田宏前横浜市長にインタビュー
中田宏先生との対談 第1弾
皆様 あけましておめでとうございます。
昨年末、前横浜市長の中田宏先生にお会いする機会がございました。子どものマナー教育にとても深く関心を寄せていいただけましたので、対談をさせていただきました。
4回に分けてご案内いたします。
第1回目は、中田先生のこれまでのご活躍の背景となっている事つきまして、伺わせていただきました。
田中
横浜市長時代の改革につきまして、企業誘致、経費削減、ごみの減量羽田空港国際化など多くのことに大きな成果を上げられました。松下政経塾時代には、実際にごみの収集車に乗られたり、焼却場で実際に作業されたりを2年間続けられたそうですね。実行の方だと思いましたが、その継続力の原点は何でしたでしょうか。
中田宏先生
人との出会いで学んだことです。こうすれば道が開けるとか政治なら当選するのだというノウハウではありません。
例えば松下政経塾の恩師の上甲晃副塾長から「無いもの嘆くな 有るもの使え」と言われました。無いものとは、地盤・看板・カバン(お金)- 有るものとは、若さ・体力・志だろうと言われました。しかし、それを根性論だと思わず、なるほど‼と思い、それならできると思ったわけです。
また、イエローハットの創業者の鍵山秀三郎さんとの出会いでは、毎朝必ず営業車両を洗車されていたという話をお聴きしました。それがイエローハットの日常であって、雪の日であろうと毎朝した。きちんと磨いた車は、丁寧に運転し、なるべく泥はねしないように、マナーだとか安全運転を心がけるようになる。毎朝なら毎朝。毎朝続ければそれで当選できるなどというノウハウではなく、その考え方を聴いて、自分だったらそれをどう活かすかと考えて行ったわけです。
それなら、街頭演説をしようと決めました。決めたからにはやろうと続けたわけです。
田中
8年8ヶ月、毎朝欠かさず街頭演説をなさり、それは当選しても続けられたそうですが、それは、どうしてだったのですか。
中田宏先生
政治がなかなか機能していない。政治不信が世の中に長らく続いている。その原因は政治家が悪いとか有権者が悪いと言われるが、どっちが悪いということではない。それなら、政治家側から変わるべきである。これまでの政治家は当選すると顔が見えなくなる。世の中の人の政治家に対する不信はそこにあります。そうであれば、選挙ではないときに、選挙運動の延長としてではなく、国会の現状の動き、国会の動きに対する自分の考え方を伝え、日常の政治の動きを有権者に伝えることを、政治の側からアクションを起こす。そして有権者にも変わってもらいたいという思いで行っていました。
この続きは、次号をご覧ください。