欧米の人たちが積極的にあいさつをする理由
欧米の人たちが積極的にあいさつをする理由
近年、道で出会ったご近所の人すらあいさつをしないという人が
増えています。それどころか、マンション内の住人同士でも
マンション内であいさつをしてはいけないというルールにして
いる所もあるそうです。人と関わるのが煩しい、苦手という人が
増えているとは言われていましたが、ルールにまでしてしまうのは
残念な限りです。
それに比べて欧米の人たちは、外で出会った知らない人にも
あいさつの言葉を掛けます。
なぜ、欧米の人たちは、知らない人にもあいさつを交わしているのでしょうか。
多民族の集まりですと、相手から危険な目に合わされるのではないか
という不安を持っているのです。
そこで、相手に「危害を加えるつもりがないので安心してください」
ということをわかってもらうために、あいさつを交わしているのだそうです。
緊張感を瞬時に取り除いて、気持ちよく過ごすための習慣なのです。
しかし、日本人では、知らない人にあいさつ等をしてスキを与えると、
危害を加えられるかも知れないと、180度逆の発想をしています。
今や日本も国際化し、いろいろな民族の人たちが来日しますので、
お互いに安心して暮らせるよう、知らない人たちとの挨拶も積極的に
したいものですね。
あいさつは、人間のコミュニケーションの基本、これすらもできなくては
来日している海外の方に「おもてなし」をしている国とは思えません。
英語の勉強以前に、国内外の方とコミュニケーションが取れるようあいさつの
できる国民性でありたいですね。
都市部でもご年配の方は、比較的あいさつを交わしますし、
都市部ではない所では親しみをもってあいさつをしてくださいます。
都市部の公道のような、人がたくさん行き来する所では、ひとりひとりに
あいさつしていられませんが、せめてご近所の方にはあいさつをして、
気持ちよくお互いに暮らしたいものです。