お陰様でこの協会も４期目に入ります。

心より感謝申し上げております。

数多くの方のご指導やお力添えを賜りまして

講演や検定、そして指導者の育成を進めて参りました。

本当に有り難い事と存じます。

 

ところで、この３年間で痛切に感じていることがあります。

それは子育て中の親御さんの意識と、社会や企業が求める人材には

大きなギャップがあるということです。

企業の方々から「最近は特にコミュニケーション力の低い若手社員が増えている」

という嘆きを聞きます。

何らかの形で社会の役に立つ人間に育てることも、親の役目のひとつですが、

どんなにコンピューターなどの技術が進んだとしても、人と関わらずに生きていく

ことができません。信頼関係が構築され、この人とはいい時間を過ごせると

思われる人柄になるよう育てられたかどうかで、人生が大きく左右されてしまいます。

良い大学に入れることがゴールのように子育てなさっている方が本当に多いようです。

受験というレースに乗りますと、誰しもがゴールは大学入学となりがちです。

人との関わり方を知らずにいますと「やっと就職してくれた、これで子育ても終わり」

という段階になって、就職先の方とうまくコミュニケーションが取れず退職。

親をあてにする生活が続いたとしたらどうでしょう。

今、こうした大人になりきれていない成人が増えているようです。

ほとんどの親御さんは、うちの子どもに限ってそんなことはないはずだと

思っていらっしゃるようです。

２０２０年を境に日本の経済は急激に冷え込むと予想されています。

また、AIの導入により人手の大幅削減。

ここ数年は、売り手市場と言われている就職も、

大変な状況になることが予想されます。

少なくとも１０年先を予想し、広い視野に立つことを忘れずに

子育てをなさっていただきたいと願っております。