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ブログ25 梅雨時のマナー 「食中毒」

ブログ25 梅雨時のマナー 「食中毒」

梅雨のマナーの最後は、食中毒についてです。

梅雨から盛夏にかけて、屋外だけでなく、室内も高温多湿になりがちです。そのため、食欲もなくなり、そうめんなどさっぱりとした食事を頂きたくなりますね。自然と体の免疫力・抵抗力も落ち気味になってきます。細菌の多くは、湿気を好むため、梅雨時は、細菌による食中毒が増えます。いつもは大丈夫でも、免疫力・抵抗力が落ちてきているこの時期には、微量の細菌や、ウイルスなどでも食中毒の症状を発症してしまう可能性があるのです。

食中毒というと、「飲食店での食事の時に注意すればいいわ」と思いがちですが、ご家庭での食事でも発生します。食中毒を予防するには、食中毒予防の3原則 食中毒菌を「つけない、増やさない、やっつける」(厚生労働省のホームページ)があります。

https://www.gov-online.go.jp/featured/201106_02/

まず、1つ目「つけない」ですが、食品や食器、調理器具などに菌をつけないよう、調理をする前に石鹸でよく手を洗いましょう。私は、汚れの残りやすいところもしっかりと洗うため、指輪や時計も外しています。肉を触った後や魚を触った後など、その都度手を洗い、違う食材に細菌がつかないように気をつけることも大切ですね。手を拭くタオルやふきんもまめにきれいなものと交換するとよいでしょう。食中毒予防の観点からは、タオルなど布製品の代わりにキッチンペーパーを使用すると、さらに安心です。

次に2つ目「増やさない」は、購入した食材は早めに冷蔵庫に入れることです。お店で冷凍食品や肉や魚などの生鮮食品を購入する場合は、最後に買い物かごに入れるようにするとよいですね。また、知り合いに会ったからといって長話をしたり、寄り道をしたりせずにすぐに帰ることも大切です。ちょっとの立ち話のつもりでも意外と話が進み、知らないうちに時間が経ってしまった、ということがないように。

3つ目「やっつける」は、しっかりと食品を加熱して菌をやっつけましょう。特に鶏肉や豚肉などは中まで十分に熱が入ったかどうか確認をすることが大切です。

さて、皆さんは、スーパーで肉や魚など(トレーに入ったもの)を購入したとき、そのままトレーに入った状態で持ち帰っていますか?よく、スーパーのサッカー台(購入品を袋につめる台のこと)で、肉や魚をトレーから出して、ビニール袋に詰め替えている人を見かけますが、トレーから出す時に周りに汁が飛ばないかしらと心配になります。また、汁がついたトレーをそのままサッカー台に放置しているので、何枚もトレーが積み重なっていて、とても不衛生です。次にサッカー台を使った人の購入品についてしまう可能性もあります。多くの方が利用するところですので、みんなが気持ちよく使えるようお互いに気をつけたいものですね。

 

冷たくのどごしのよい献立が好まれる時期ですから、食べる直前に火を通すということが難しい場合もあります。調理の過程でしっかり火を通し、調理器具や他の食品からの細菌やウイルスが移るのを防ぎ、安心して安全に食べられるように配慮しつつ、おいしく頂きましょう。

 

協会認定講師 伊藤京子

子どもに接する仕事をしており、その中で、小さい頃からのマナー教育の大切さを常日頃から痛感していました。自分自身を高めながら、子どもにマナーを伝えるマナー講師の資格を取得できること、また、自分自身の活動の幅を広げられるのではないかと思い、受講いたしました。