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ブログ22 梅雨時のマナー

ブログ22 梅雨時のマナー

【梅雨時のマナー】

 

あちらこちらで、青やピンク色に色づいた紫陽花が見られるようになってきました。

紫陽花は、梅雨の代名詞とも言われ、5月から7月にかけて公園や家々の庭を美しく彩ってくれます。

2019年、関東地方の梅雨入りは、6月8日頃(日本気象協会tenki.jpより)との予想ですので、もうそろそろでしょうか。

梅雨は、田植えなどの農作業にとっては恵みの雨。しかし、しとしとと毎日降り続きますと、外出するのが億劫だとか、洗濯ものが外に干せない、カビや食中毒が心配、なんとなく憂鬱になるなど、ストレスを感じる方も多いでしょう。

 

今回は、そのストレスのひとつ、傘の持ち歩きについてご紹介していきたいと思います。ただでさえ持ち歩く荷物が多いところに、さらに濡れた傘が加わると、とても邪魔に感じてしまいますよね。

先日、私は次のような場面を見かけました。

朝から小雨が降ったりやんだりしていたある夕方、混雑している電車に一人の女性が乗り込んできました。彼女は手に持っていた大きな紙袋と、ビニール袋に入れた折りたたみ傘を網棚に載せ、つり革につかまってスマホを見始めたのです。これはよくある光景ですね。

ただ、少し経つと、女性の前に座っている男性が肩を触ったり、上を見たりして落ち着かない様子を見せ始めました。よく見ると、その男性の肩のあたりが濡れています。その上を見ると、濡れた傘からポトンポトンとしずくが・・・。

座っている男性は、傘の持ち主に「すみません、傘から水が・・・」と伝えると、女性は驚いて「え? うそ! あら、ほんとう。すみません・・・」と、平謝り。

その女性にしたら「傘はビニール袋に入れたので、大丈夫」と思っていたのでしょう。でも、袋に穴が開いていたのか、横にしたのでこぼれ出したか、いずれにしても、男性の肩を濡らしてしまったわけです。

こういう不測の事態が起きることもありますから、網棚の上には水滴の落ちる可能性のある物は載せないようにするのが基本です。最近は、吸水素材で作られた、折りたたみ傘を入れるカバーもありますから、こういうものを利用して、さっとカバンにしまうといいでしょう。

 

また、長い傘の場合には、混んでいる車内では、他人の傘があたって服や傘が濡れても仕方がないという諦めもあります。でも、やはり気持ちの良いものではありませんね。長傘を持っている時は、傘から垂れる水滴にも気を付けたいものです。

電車やバスに乗る前に、傘の水滴は、なるべく落として、バンドで閉じてから乗車しましょう。また、長傘の持ち手は腕の外側からかけて、傘の先を自分の方に向けるようにすると、他人の服を濡らすことや、傘から落ちる水滴が他人の足元にあたることが少なくなります。

 

濡れた傘を車内に持ち込むのはお互い様ですが、ちょっとした配慮で迷惑を最低限にすることができます。自分の傘はどうかな? と見直してみることを習慣にするといいですね。

協会認定マナー講師 伊藤京子

子どもに接する仕事をしており、その中で、小さい頃からのマナー教育の大切さを常日頃から痛感していました。自分自身を高めながら、子どもにマナーを伝えるマナー講師の資格を取得できること、また、自分自身の活動の幅を広げられるのではないかと思い、受講いたしました。